PDMアドバイザーhama-【体と食事と心】
※熊本 大津高校サッカー部卒
高校時からサッカーが上手な人間とそうでない人間の違いについて自問自答し
続けた結果、「正しい」カラダの使い方や食事、メンタルについて研究。
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筆者:ライフル射撃 オリンピック金メダリスト
メンタル・マネージメントとは
今回は、ライフル射撃者オリンピック
金メダリストのパッシャム氏が構築した
『メンタルマネージメント』をご紹介します。
アスリートや競争意識という面で、
必ず役に立つ考え方(メンタルコントロール)です。
なるべくわかりやすくカンタンにお話するので、
ぜひ聞いていってほしいです。
メンタル・マネージメントとは、
どんなにプレッシャーのかかる中でも、
必要に応じて安定した精神状態を保てる、
確率を高める手法です。
いわゆる『ゾーン状態』を
作り出すための方法です。
取れるのか?
なぜ、サッカーワールドカップで
優勝できるのか?
ここ一番で高いパフォーマンスを発揮できる
精神状態を作り出すためのコントロール方法を
参考にしてもらえたら有り難いです。
※カンタンに噛み砕いてご説明します。
3種類の精神状態
チャンピオンが勝つ理由を研究した結果、
3つの精神活動が関連していて、
自分自身の技能の発揮について、全て
『考え方(メンタル)』から来るもので、
自分が期待することと実績が
必ず同じになるはずだ!という
考え方が必要だということです。
でも、そもそもそれが
難しいんじゃないの?って
声が聞こえてきそうですが…
その『3つの精神活動』のメカニズムを
少し詳しく説明していきたいと思います
それが、
【意識・下意識・セルフイメージ】
です。
- 「意識」とは…考え方の源。私は、この
「意識」という分野を「基礎」であると
感じました。例えばサッカーの基礎だと
パスやトラップ、ドリブルシュート。全て
「基礎(土台作り)」です。全ての人がはじめは
意識して基礎練習を行いますよね?私たちが
思い描いたり、考えたりすることの
「スタート地点」です。何か行動に移す前の
意識です。
- 「下意識」とは…技術や実力の源。
下意識とは「応用」だと感じました。
サッカーだと練習を繰り返しやり続けると、
意識しなくてもトラップができてるし、
パスも出せる。いちいち細部を
意識せずとも、下意識によって自動的に
技術を使うことができるという考え方の
「自動化」です。
- 「セルフ・イメージ」とは…自分自身が思い
描くイメージ。これまでの習慣や考え方を
客観的に見たこと全てまとめたものです。
サッカーなら思い通りに身体が動く
イメージを持ち、どんなプレーも最善の
判断ができて、試合に勝って当然
という心理。自分自身で作り変えることが
できるし、それによって行動・実績を
変えることができる。
保たれた時に高いパフォーマンスが
発揮されることになります。
この状態を【トライアード状態】
(俗に言うゾーン状態)と言います。
この状態を作り出すことで、自分の目標達成や
成功が収められる心理状態である
ということです。サッカーでも、学業でも
仕事でもです。但し、容易ではありません。
人の意識・気持ち・感情というのは環境にも
よりますが、簡単に変わってしまいます。
親がお茶を持っていく子供に対して、
「こぼさないようにね!」と言ったと
しましょう。そうすると心理的に子供が
描く絵は「こぼす」になり、実際に
こぼしてしまうという「意識(子供が描く絵)」
による影響で「下意識(実行・行動)」によって
実行されるのです。親はそんなつもりで
声掛けをした訳ではありませんが、正解は
「気をつけて持っていってね!」です。
今回、ご紹介した
『メンタルマネージメント』で、
世界のトップ選手が成し遂げた
2名の選手の過去の記憶が蘇りました。
その2名とは、
- 2006年ドイツワールドカップ
フランス代表ジダン選手
- 2010年南アフリカワールドカップ
スペイン代表イニエスタ選手
パフォーマンスを発揮していたことを
覚えています。TVから見た二人の状況は、
意識ー下意識ーセルフイメージが
バランス良く保たれている状態なのかなぁ〜
って本を読んでいて思い出しました。
残念ながら、ジダン選手は試合途中に
外的要因の心理攻撃を受けてバランスを
崩してしまいましたが…。
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